突然の相続税に慌てないで – FPシャイが教える、知っておきたい基礎知識

相続税 相続
画像:いらすとや

こんにちは、ファイナンシャルプランナーのシャイです。

突然、大切な人を失うことほど辛いことはありません。そんな悲しみの中で「相続税」という言葉を聞いて、頭が真っ白になった経験はありませんか? 私も以前、身内を亡くした時に同じ経験をしました。でも、大丈夫です。今日はそんな時に知っておくべき相続税の基礎知識をお伝えします。一緒に学んでいきましょう。

相続税って、本当に必要なの?

まず、落ち着いてください。すべての相続に税金がかかるわけではありません。では、いつ相続税が必要になるのでしょうか?

相続税が課税されるのは、相続した財産の価値が基礎控除額を超える場合です。その基礎控除額は以下の通りです:

基礎控除額 = 3,000万円 + (600万円 × 法定相続人の数)

例えば、ご両親のどちらかが亡くなり、残されたご両親と子供2人の場合: 3,000万円 + (600万円 × 3人) = 4,800万円

つまり、相続する財産が4,800万円以下なら、相続税はかかりません。ほっとしましたか?

でも、相続税がかかる場合は?

基礎控除額を超えた場合、その超えた部分に対して相続税がかかります。計算方法を詳しく見ていきましょう。

  1. 課税遺産総額の計算: 遺産総額 – 基礎控除額 = 課税遺産総額
  2. 法定相続分に応じた取得金額の計算: 課税遺産総額 ÷ 法定相続人の数 = 各相続人の取得金額
  3. 相続税の総額計算: 各取得金額に応じた税率を適用し、控除額を引いて計算
  4. 実際の相続税額の計算: 相続税の総額 × (各相続人の実際の取得金額 ÷ 課税遺産総額)

具体例で見てみましょう:

遺産総額が1億円、法定相続人が配偶者と子供2人の場合:

  1. 課税遺産総額 = 1億円 – 4,800万円 = 5,200万円
  2. 法定相続分に応じた取得金額 = 5,200万円 ÷ 3人 ≈ 1,733万円
  3. 1,733万円の税率は20%、控除額200万円 相続税の総額 = (1,733万円 × 20% – 200万円) × 3人 = 640万円

この640万円が相続税の総額となり、実際の取得金額に応じて各相続人に配分されます。

税率はどうなっているの?

相続税の税率は、取得金額によって段階的に上がっていきます:

  • 1,000万円以下:10%
  • 3,000万円以下:15%(控除額50万円)
  • 5,000万円以下:20%(控除額200万円)
  • 1億円以下:30%(控除額700万円)
  • 2億円以下:40%(控除額1,700万円)
  • 3億円以下:45%(控除額2,700万円)
  • 6億円以下:50%(控除額4,200万円)
  • 6億円超:55%(控除額7,200万円)

複雑に見えますが、心配しないでください。これは段階的に適用されるので、すべての財産に最高税率がかかるわけではありません。

シャイからのアドバイス

  1. 事前の準備が大切: 突然の出来事に備え、家族で財産状況を共有しておくことをおすすめします。
  2. 生前贈与の活用: 年間110万円までの贈与は非課税です。計画的な贈与で相続税を軽減できる可能性があります。
  3. 不動産の評価を理解する: 相続税における不動産の評価額は、実勢価格より低くなることが多いです。正しい評価を知ることで、過大な税負担を避けられます。
  4. 専門家への相談: 相続税の計算は複雑です。確実を期すなら、税理士やファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。

最後に

相続税の知識を得ることは、大切な人の遺志を適切に引き継ぐための第一歩です。今回の内容が少しでも皆さんの助けになれば幸いです。

相続は悲しい出来事ですが、同時に大切な人の思いを次につなげる機会でもあります。焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。疑問や不安があれば、いつでも専門家に相談してくださいね。

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