一入院60日型とは
一入院60日型とは、一回の入院で60日分の入院保障をしますという意味です。令和2年の厚労省のデータによれば、平均入院日数は32~33日程度となっています。
このデータを見るとほとんどの場合に60日型で対応できそうと感じると思いますが、これには注意が必要です。保険会社には180日ルールというものが存在し(保険会社によっては60日ルールなどあり)一入院の定義を理解しないとトラブルのもととなります。
例えば脳梗塞の場合、90日ぐらいの入院も多く既に60日でカバーしきれていませんが、更に退院した後に180日以内に再入院した場合も同じ入院にカウントされます。
60日型だと正直なところ、長期の入院には備えられていないといえます。ただし120日型でも十分だとも言えません。360日型・730日型・1095日など長期保障の保険もあるので検討することをお勧めしたいです。
日帰り入院にも対応!入院一時金ありの医療保険
最近は、日帰り入院からでも給付金のでる「入院一時金」タイプの保険も多くなっています。短期の入院は一日当たりの費用が長期に比べると高いので、一時金タイプは短期入院と相性がよさそうです。保険会社によって給付条件が変わるので一般論になりますが、1日目に一時金が出て、その後は30日とか60日経過後に2度目の一時金がでるなど保険会社によって様々です。何回まで一時金が出るかなども保険選びのポイントとなります。
【例】入院一時金(30万円/60日に1度を限度に給付)入院給付日額(5000円)の場合
| 入院日数 | 給付金小計 | 日額小計 | 総合計 | 一日あたり |
| 日帰り | 300,000 | 5,000 | 305、000 | 305,000 |
| 5日間 | 300,000 | 25,000 | 325,000 | 65,000 |
| 10日間 | 300,000 | 50,000 | 350,000 | 35,000 |
| 30日間 | 300,000 | 150,000 | 450,000 | 15,000 |
| 50日間 | 300,000 | 250,000 | 550,000 | 11,000 |
| 60日間 | 600,000 | 300,000 | 900,000 | 15,000 |
| 120日間 | 900,000 | 600,000 | 1,500,000 | 12,500 |
| (60日型の場合) | 900,000 | 300,000 | 1,200,000 | 10,000 |
このように入院一時金があれば、短期入院だけでなく長期の入院にも備えらる可能性が高いです。なかなか優秀ですね。ただし、給付条件がマチマチなので保険選びが重要となります。
3大疾病・7疾病特約とは
ほとんどの場合3大疾病とか7または8疾病特約というものをつけることができます。3大疾病とはがん(悪性新生物)と初めて診断されたとき、心疾患や脳血管疾患で初めて入院したときなどに一時金などが出るタイプのものが多いです。また、上記に述べた1入院の保障日数が増える場合もあったりします。特約はあった方が良いとは思いますが、一時金タイプは意外と保険料も高くなってきますので、保障内容をよく検討して必要と思われるものを選んでおきたいです。
がんに関しては、保険を申し込んだ日から90日以内にがんと診断された場合に免責(保障外)になるなど約款等に記載されています。代理店での契約の場合はその旨説明がありますが、ネット保険などご自身で加入される際は特に注意してください。
払い込み免除特約とは?
3大疾病等になってしまったときなどに「以後の保険料はいただきません」といった特約のことです。長期の闘病生活で支払いが困難になってしまい保険金を受け取れなくなるリスクを回避する役割があります。医療保険は終身タイプが多いため、健康な時は問題なくても病気で働けなくなるリスクを考えると払い込み免除は魅力的な選択肢だと思います。ただし、この特約も保険料に跳ね返ってきますので、特約の有無両方のプランを検討することをお勧めします。
最後に
私自身もファイナンシャルプランナーの資格取得のために、生命保険についてもかなり勉強をしていたつもりでした。世間一般で言われているように、日本は公的保障(国民皆保険や高額療養費制度など)が充実しており医療保険は不要と考えていました。確かに会社員や公務員の方たちは、他にも傷病手当など働けなくなった時の収入まで支えてもらえる制度があったりします。
しかしながら、公的な保障や制度であっても十分とは言えず、自営業やフリーランスの方たちは特に備えが必要となります。本格的にリスクが高まるのは、一般に定年退職後でもあるので会社員時代の保障が継続しているとは限りません。保険料はリスクが高まるほど高額になるため、必要となる頃にはかなり高額となっていて保障額を下げざるを得ないことが多くあります。また、一番のリスクとしては、健康上の理由から保険の加入を保険会社からお断りされることです。
持病があっても入れる保険は多数ありますが、保険料はかなり高額ですし、健康なうちに終身の医療保険に入っておくべきだと思います。特に今後は、国の社会保障費不足から公的保障が不十分になったりするかもしれません。心配し始めたらきりがありませんが、本気で見直しを検討してみて欲しいものです。



